キーワード #ボランティア #人材育成 #モチベーション #マッチング #情報共有
宗像歴史観光ボランティアの会は2006年に結成され、毎年観光ボランティア養成講座を開催、その講座修了生が会員としてガイド活動に参加。2021年12月現在では108名(男性:74名 女性:34名)が所属され、コロナ禍の2021年(令和3年)は、年間82件受諾、2,179人を案内しています。
講座は全7〜8回の連続講座で構成されており、実践の場ではコース毎の基本説明資料も揃えられていますが、それだけでは十分ではないといいます。講座終了後、実践の場で先輩ボランティアガイドにサブとして同伴し、その話し方や接し方を見ながら、自分に合ったお手本を見つけ、自分流の「型」を育てていきます。
一人前として自信を持ってガイドできるようになるまでは、早くても一年近くかかるそうですが、歴史への興味・自身の健康維持・市民の役に立ちたいなど、それぞれのモチベーションで楽しく活動が続けられています。
多くのボランティアへのスムーズな情報共有のため、団体Webサイトの中に会員だけがログインできるページを作り、その中のカレンダーで、観光ガイド依頼とボランティア参加のマッチングを調整。
また月一回、会員全体の例会では、各種報告事項・スケジュール・ガイド受諾状況・新企画等が話され、平均で60〜70名が集まりますが、コロナ禍においては、2回に分けて開催。そこにも参加できなかった人のためには、事務所に議事録を置き、自由に持ち帰られるようにしています。
沖ノ島の世界遺産登録以降、宗像を訪れる観光客が急増したそうですが、これまでにトラブルやクレームは一件もないとのこと。『ガイドに多くの知識や技術は必要だが、それ以上に人間性やマナーが問われる』という言葉が印象的でした。
取材協力/宗像市 市民活動・NPOセンター 入江 里美 様
文責 相談員/永田 賢介