キーワード #情報共有 #役割分担 #地域活動
特定非営利活動法人つどいの広場いいづかは、子どもと子育てに関わる大人の支援を行っている団体です。2003年に幼稚園の跡地を利用した「つどいの広場いいづか」を開所(※)し、今年で20周年を迎えました。現在年間約330日以上、延べ約1万人もの方が利用する施設となっています。(※NPO法人設立は2007年)
この法人は、子どもに関わる活動を行う9つの団体で組織され、協力し合い、自主的な運営をしています。各団体の代表と市の担当者で毎月定例会議を開いており、その議事録は各メンバーが「今回は私が取るね」と手を挙げて交代で作成し、役割を固定化せず、その時にできる人が担当しているそうです。また、イベントのお祭りを開催した際も、各団体がバザー・ステージでの出し物・受付など、できることを出し合ったと伺い、それぞれに出来ることを持ち寄りながら活動している点が印象的でした。
「つどいの広場いいづか」開所事業や「すくすくサークル」「すくすくお話し会」の他、指定管理者として子育て支援センター「街なか子育てひろば」を運営しています。支援センターでは、1日に約3~5名のスタッフが業務にあたっており、日々の業務を行う上では、「記憶ではなく記録」を大事にしているとのこと。その日のスタッフ全員で、業務日誌を記録して団体内で共有し、事務局にも毎日ファックスを送っているそうです。これで事務局と現場の距離があると滞りがちな給与計算などの労務管理も、日々少しずつ作業を進められているようでした。
会計については、主担当1名・補助1名の2名で日々チェックをするとともに、不明点や疑問点は、県の無料税務相談に問い合わせをし、解決しています。監査は、「つどいの広場」のメンバーに依頼していて、依頼にあたっては、資格よりも「丁寧に見てくれるか」「きちんと指摘してくれるか」といった点を重視しているそうです。
“つぶさに記録に残す”“丁寧にチェックする”といった日々の積み重ねによって、運営が円滑になるとともに、利用者の安心や信頼にも繋がっているのかもしれません。
文責 相談員/鳥居亜佑美