協働事例レポート

　博多湾は「魚がおいしいまち」として知られる福岡のイメージを支えるとともに、多種多様な漁業が営まれ、新鮮で美味しい魚介類が獲れる豊かな海だが、市街地から側溝や河川などを通じて博多湾に流入したごみの一部が「海底ごみ」となり、漁業や漁場環境に影響を及ぼす要因になっている。

　そこで、ダイバーを中心に自然を守る活動をしている団体と行政の協働により、海底ごみの削減に向けた取り組みを行っている。博多湾内の水中調査、撮影により「海底ごみの見える化」をし、市民への広報啓発活動に活用。また、他の環境活動を行うNPOと連携した河川の清掃や博多湾流域市町に向けたフォーラムを行う事により、博多湾の海底ごみに連携して取り組むネットワークを構築した。
　協働事業の取り組みをきっかけに培われたネットワークを活用し、企業・市民を巻き込んで、月１回の海底・海岸ごみの回収と水中調査・撮影、情報発信を実施している。